AYAS CITY BEAT

都市の灯台としての機能
ENTRY 2026.01.04 City Column

真夜中の自販機は、なぜあんなにも「エモ」いのか。

3AMの救済措置 (Sanctuary in the Dark)

仕事でバグが取れなくて、気づけば深夜3時。
脳みそがショートしそうで、とりあえずコンビニまで歩く。
その途中にある、薄暗い路地にポツンと光る、少し汚れた自販機。

あれ、マジで「都市のバグ」みたいで最高にエモくない?

都市の灯台としての機能

誰もいない静まり返った街で、あの自販機だけが「ブーン」って低いコンプレッサー音を立てて稼働してる。
その人工的な白い光を見ると、「あ、世界はまだ死んでないな」って謎に安心するんだよね。
昼間にはただの「ジュース売る機械」として背景モブ扱いされてるのに、夜になると途端に「都市の灯台」みたいに存在感を主張してくる。

あの光の前では、誰もが平等な気がする。
残業帰りのサラリーマンも、飲み会帰りの学生も、バグと戦うアタシも。
みんな等しく130円(最近高いけど…)を払って、一時の休息を買う。

「あった〜い」の温もりと触覚

ボタンを押して「ガコン!」と落ちてくる音。
取り出し口に手を入れた時の、あのちょっとした熱気。
缶コーヒーの「あった〜い」の文字。
手の中でじわじわ広がる熱だけが、今の自分の唯一の味方、みたいな感覚。

正直、味なんてどうでもいいんだよね。
あの瞬間、アタシが買ってるのはコーヒーじゃなくて、「孤独の肯定」なんだと思う。
「お疲れ。まだ起きてるのあんただけじゃないよ」って、機械に言われてる気がする。

無駄な時間の必要性

最近の世の中、タイパだコスパだってうるさすぎない?
無駄を削ぎ落として、効率的に生きることが正義、みたいなさ。
でも、こういう「深夜に自販機まで歩く」という究極に生産性のない時間がないと、人間の魂って摩耗してくと思うんだよね。

目的もなく歩いて、光る箱を見つめて、缶を開ける音を聞く。
その数分間だけ、すべての社会的役割(エンジニアとか、娘とか、大人とか)から解放される。
そんな時間を愛せるかどうかが、このクソ忙しい東京をサバイブする鍵なんじゃないかな。

さて、コーヒー飲み干したら、もうひと頑張りしてバグ潰しに戻りますか。
朝はもうすぐそこだしね。